ABOUT
  • おしらせ
  • このサイトについて
  • 初出
  • ロクエヒロアキについて
BOOKS/E-BOOKS
  • 小説
  • 短歌/歌集
  • 都々逸/都都逸
  • 詩/詩集
  • 140字SS+写真
PURCHASE
  • イベント
  • 通販
SUBSCRIPTION
  • サイト内有料コンテンツ(codoc)
  • PIXIV FANBOX
  • Fantia
  • Patreon
※サブスクリプションはすべて同内容のものとなっております。
TEXT ON THIS SITE
  • 小説
    • 真魚ちゃんとみどりちゃん
    • BL
    • GL
  • 論考
    • 歌詞テクスト論
    • 日本幻想文学論序説(準備中)
    • 遠野遥「破局」論
  • A4折本
  • VS. Wordpress
MONTHLY ARCHIVES
  • 2021年1月(3)
  • 2020年12月(5)
  • 2020年11月(5)
  • 2020年10月(2)
  • 2020年9月(3)
  • 2020年8月(7)
  • 2020年7月(2)
  • 2020年6月(7)
  • 2020年5月(1)
  • 2020年4月(2)
  • 2020年2月(2)
  • 2020年1月(1)
  • 2019年8月(1)
  • 2019年7月(1)
  • 2019年5月(2)
  • 2019年3月(2)
  • 2019年2月(1)
  • 2019年1月(1)
  • 2018年12月(2)
  • 2018年10月(1)
  • 2018年8月(3)
  • 2018年2月(1)
  • 2018年1月(3)
  • 2017年11月(1)
  • 2017年10月(4)
  • 2017年5月(1)
  • 2017年4月(5)
  • 2017年2月(1)
  • 2016年9月(1)
  • 2016年8月(2)
  • 2016年4月(1)
  • 2015年9月(1)
  • 2015年5月(1)
  • 2015年4月(1)
  • 2015年3月(2)
  • 2015年2月(1)
  • 2014年12月(1)
  • 2014年11月(3)
  • 2014年8月(2)
  • 2014年7月(1)
  • 2014年4月(2)
  • 2013年3月(2)
IF YOU FIND A MISTAKE
  • 誤植情報館

SEARCH

TWITTER TIMELINE

ロクエヒロアキFollow

ロクエヒロアキ
Retweet on Twitterロクエヒロアキ Retweeted
osito_kuma押井德馬(おしーとクマ)@osito_kuma·
15 1月

旧字旧かな+総ルビ!? これはすごい! https://twitter.com/rokuehiroaki/status/1350022257041580035

ロクエヒロアキ@rokuehiroaki

今日は擬古文小説あさいらむも届いたのですが、結構確認したはずなのに旧字になってないとこをいくつか発見し、ああああ、という気持ち。こちらは表紙も本文もクラフト紙になります。 2

Reply on Twitter 1350023995698028544Retweet on Twitter 13500239956980285443Like on Twitter 13500239956980285446Twitter 1350023995698028544
Retweet on Twitterロクエヒロアキ Retweeted
hoshido_fukui福井の小さな本屋【HOSHIDO】ホシド⭐️@hoshido_fukui·
15 1月

もぐらちゃん...!!!!!
すごく伝わっててめちゃくちゃ嬉しい😭
そうなんです。
彼にしかできない表現によって、この物語の中の彼らへの愛おしさが増していくんです。
大事なことを言うのを忘れてましたが、装丁もロクエさんがご自身で作ってますからね。ほんとすげぇです❄️❄️❄️ https://twitter.com/moguranohondana/status/1350013890160074752

もぐらのほんだな@moguranohondana

先月ホシドさんですすめていただいて購入し、年末に読みました。
まず、このサイズ感と装丁(なんていうんですかね、、かたくて凹凸があってきらきらする加工がされています…文章力なくてごめんなさい)がいいです。
そして読み始めると、その文章にひきこまれます。比喩や表現の仕方が、この作者さん https://twitter.com/hoshido_fukui/status/1349888086960869378

Reply on Twitter 1350016992250454019Retweet on Twitter 13500169922504540192Like on Twitter 13500169922504540193Twitter 1350016992250454019
rokuehiroakiロクエヒロアキ@rokuehiroaki·
15 1月

今日は擬古文小説あさいらむも届いたのですが、結構確認したはずなのに旧字になってないとこをいくつか発見し、ああああ、という気持ち。こちらは表紙も本文もクラフト紙になります。

2
Reply on Twitter 1350022257041580035Retweet on Twitter 1350022257041580035Like on Twitter 13500222570415800354Twitter 1350022257041580035
rokuehiroakiロクエヒロアキ@rokuehiroaki·
15 1月

ご感想ありがとうございます! 初版の表紙はきらびきSR_白_180Kを使用しております。はじめて使う紙でしたが、わたしも仕上がりとても気に入っています。

Reply on Twitter 1350021355106828289Retweet on Twitter 1350021355106828289Like on Twitter 1350021355106828289Twitter 1350021355106828289
Retweet on Twitterロクエヒロアキ Retweeted
moguranohondanaもぐらのほんだな@moguranohondana·
15 1月

先月ホシドさんですすめていただいて購入し、年末に読みました。
まず、このサイズ感と装丁(なんていうんですかね、、かたくて凹凸があってきらきらする加工がされています…文章力なくてごめんなさい)がいいです。
そして読み始めると、その文章にひきこまれます。比喩や表現の仕方が、この作者さん https://twitter.com/hoshido_fukui/status/1349888086960869378

福井の小さな本屋【HOSHIDO】ホシド⭐️@hoshido_fukui

本日1/15、13-17時、19時半-22時、HOSHIDOオープンします!!

入荷情報📕
ロクエヒロアキ『だめなやつら』
大学の同期だった火屋と水引の誰にも打ち明けられない思いと関係。

1冊800円です。
すでに取り置き予約をいただいております🙏ありがとうございます!! 数が少ないので、お早めに。↓続く 2

Reply on Twitter 1350013890160074752Retweet on Twitter 13500138901600747523Like on Twitter 13500138901600747523Twitter 1350013890160074752
Load More...

for OWNER
  • ADMIN

OVERVIEW
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記

禁:無断転載
小説 ゴディヴァ・ダズント・ミーン・チョコレート

ゴディヴァ・ミーンズ・リッチ。わたしはぎゅっと眉間に皺を寄せてため息をつく。そう、何を隠そうわたしはゴディヴァのチョコレートを食べたことがない。(というか、チョコレート、でいいのだろうか。ショコラと言わなきゃならんのか。)チョコレートと言って出てくるものと言ったら、明治や森永の板チョコレート(せめて板にはプレートとルビを振っておこうか)、きのこかたけのこかで言ったらたけのこ派、オレオの秘儀めいた黒と白のバランス、金と銀のエンゼル、見たことがない! 等々の話が関の山で、わたしをさかさまにして振っても、でめる! とか、ぴえーるまるこりーに! とかのブランドは出てこない。チョコレートの話題ならアラビアン・ナイトをつくれそうな程度なら事欠かず、にもかかわらず、チョコレート好きならだれもが知っているお店の話になると口をぱくぱくさせるしかないのは――つまり? だなんて問いたださずに、どうかお察しいただきたい。

ゴディヴァというのは、ピーピング・トムの逸話のゴダイヴァにちなんでいるという。けれどもそれが、いったいどういうことなのかはわたしは知らない。つまり、穢れなく美しいもの、本来人目に触れることすらままならないような清いものの象徴である、と考えることはたやすいし、実際覗き穴というにはちょっと巨大なショーウィンドウ越しに見てみても、台座つきの白馬にまたがっているかのように、ゴディヴァのチョコレートは堂々たる輝きを秘めているものである。ほう、と今度は、顔から眉毛を落っことしそうな顔になって(とはみどりちゃんの観察によるものだ)、わたしはため息をつく。象嵌細工などとは違って、腹に入っちまえばおんなじなのに、というか、舌に載せた時点でもうその工夫は溶けはじめてしまうというのに、にもかかわらず、なんといううつくしさ。なんという無駄な労力。なんという精緻な無駄! 感激のあまり、わたしはわーっと大声で叫びたくなる。わーっ!

「そんなに食べたいんだったら買えばいいのに」

わたしがみどりちゃんのことを好きなのは、こういう台詞を決して呆れたように言わないことだ。ちょっと首を傾げて、ビッグバンを発見した神様みたいに不思議そうな顔でこう言う。

「ほら、こっちのやつなら買えない値段じゃないでしょ。買っちゃえ買っちゃえ」

うーん、とわたしは呻く。頭のなかの電卓は、今月の生活費を計算するためのものじゃない。かと言って、雑費を計算しているわけでもなく、どちらかというのなら、金銭に還元できないものの数字を、いまわたしは弾いているのだ。イコールキーを押す前に、わたしの口に、いわば概算とも言うべき数字がのぼる。

「……岡崎京子の漫画にあったよね。西瓜を丸ごと食べたいって夢を持ってた女の子がいて、でも、いざその夢がかなってしまうと、なんだかつまらなく思えてしまう、ってやつ」

「あったけどさ、真魚ちゃんってそんなにリリカルな子だっけ。ん? リリカルって詩的だっけ? まあいっか。みどり、真魚ちゃんはもっとリアリストな子だと思ってたよ」

「あはは、確かに。じゃあ、チョコレートひとつぶに数百円もかけるのはもったいないってことにする?」

「いや、そんなしみったれた女でもないね。真魚ちゃんはやるときはやる子だよ」

なるほど。じゃあ、わたしのこの気持ちはなんだろう? 正確に言うのなら、「気持ち」と呼べるほどには確固たる形もなく、気づいたら洗濯物を濡らしている見えない霧のような心情の一部は。ちょっと考えてわたしが思いついたのは、こんな寓話めいた言い分だった。

「一万円札ってさ、要するに紙じゃない?」

「え……うん、まあ、みどりの知ってる限りだとそうかな」

「そう。で、ゴディヴァも要するにチョコレートだけど、『要するに』じゃダメなの。一万円札とおんなじで、わたしにとってその意味は、紙切れじゃなくて、もっと別のところにきっとあるの」

「ふうん……」

みどりちゃんはしばらくのあいだ、なにか自分の知っている何かに――一万円札よりももっと身近な何かに――それを置き換えようとしているみたいだったが、ようやく何かそれらしいものに行き当たったようだった。にっこり笑うと、

「わかった。じゃあ、今日は買わないことにしよう。でも約束して」

「約束?」

みどりちゃんはわたしの手をぎゅっと握ると言った。

「ゴディヴァをはじめて真魚ちゃんが食べる時は、みどりといっしょに食べること! 以上です!」


2015/05/22 23:59
  • 小説
  • 真魚ちゃんとみどりちゃん